使用装置一覧

イメージング質量分析(imaging mass spectrometry, IMS)


MALDIを用いる装置

 MALDI(matrix assisted laser desorption / ionization, マトリックス支援レーザー脱離イオン化)は、試料とマトリックス(イオン化促進剤)を混合し、レーザーを照射する事で試料成分をイオン化する方法です。低分子化合物からタンパク質などの高分子化合物まで、幅広い物性の化合物が分析対象となります。レーザー照射のスポット径が小さく、高い空間分解能が得られることから、様々な試料のIMSに用いられています。組織切片のIMSを行う場合、マトリックス溶液を組織表面に均一に塗布する必要があります。株式会社プレッパーズでは、以下の装置でMALDIによるIMSが可能です。


Bruker Daltonics Solarix(FT-ICR-MS)


 FT-ICR-MSは、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計の略で、現在市販されている質量分析計の中で最も高い質量分解能を有する装置です。IMSでは、LC/MSのような分離手段を用いないため、例えレーザー照射位置が局所的であるとしても、マススペクトルは混合物の状態で得られる事が殆どです。超高分解能のFT-ICR-MSを用いる事で、目的物質の高選択的なイメージングが可能になります。また、MS/MSも可能であるため、未知成分の構造推定も可能です。

Bruker Daltonics Ultraflex(TOF-MS)


 MALDI-TOF-MSは、IMSに用いられる装置としては最も汎用的です。浜松医科大学細胞分子解剖学講座での分析実績も多く、汎用的な分析に迅速に対応致します。

島津製作所 iMScope(TOF-MS)


 大気圧MALDIを備えたTOF-MSで、IMSに特化して開発された装置です。Ultraflex同様、汎用的なIMS分析に対応します。

Waters SYNAPT(イオンモビリティー付きQTOF-MS)


 四重極と飛行時間質量分離部を直列に配置した、ハイブリッドタンデムMS装置です。TOFは高分解能であり、MS/MSも可能である事から、未知成分の定性分析に威力を発揮します。また、イオンモビリティーと言う、イオンを嵩高さに従って分離するデバイスを備えた装置であり、通常MSでは識別不可能な異性体を識別できる可能性を有した装置です。LC/MSと切り替えて分析を行うため、他装置に比べると納期が長くなることがあります。


DESIを用いる装置

 DESI(desorption electrospray ionization, 脱離エレクトロスプレーイオン化)は、エレクトロスプレーによって生成した帯電液滴を試料に照射し、試料表面に存在する分析種をイオン化する方法です。エレクトロスプレーベースのイオン化法であるため、MALDIよりもソフト(イオン化時に分析種の破壊が起こり難い)で、マトリックス塗布などの前処理が不要である事が特長です。空間分解能は、MALDIよりも低くなります。プレッパーズでは、以下の装置でDESIによるIMSが可能です。浜松医科大学細胞分子解剖学講座ではDESIの高感度化に関する研究に取り組んでおり、その成果を受託分析に対して発揮します。


Waters Xevo QToF


 四重極と飛行時間質量分離部を直列に配置した、ハイブリッドタンデムMS装置です。TOFは高分解能であり、MS/MSも可能であることから、未知成分の定性分析に威力を発揮します。

Waters Xevo TQ-XS


 四重極質量分離部を直列に配置した三連四重極質量分析計です。LC/MSにおいて、選択反応モニタリング(selected reaction monitoring, SRM)を用いた定量分析に応用される装置です。この測定法をDESI/IMSに用いる事で、高選択的なIMSが可能となります。

イメージング質量分析について


液体クロマトグラフィー質量分析(liquid chromatography mass spectrometry, LC/MS)


 液体クロマトグラフと質量分析計を接続した分析機器、液体クロマトグラフ質量分析計(liquid chromatograph mass spectrometer, LC-MS)を用いて行う機器分析法です。生体試料、食品、環境試料、天然物試料など、複雑な混合物から成る試料中の成分をLCで分離してMSによって検出、マススペクトルから定性分析、MSのクロマトグラム強度から定量分析を行う事が出来ます。プレッパーズでは以下の装置でLC/MSが可能で、何れもIMSと共用装置となります。


Bruker Daltonics Solarix(FT-ICR-MS)


 前述したMALDIに加え、エレクトロスプレーと言うLC/MSのイオン化(electrospray ionization, ESI)が可能です。MALDI/ESIのDualイオン源を装備しているため、両イオン源の切り替えは瞬時に行う事が可能です。ミクロHPLCを接続し、高感度・超高分解能でのLC/MS(/MS)に対応します。

Waters SYNAPT


 イオン源の切り替えによって、MALDIとESIを使い分ける事が可能です。LCによる成分分離、MSによるm/z分離に、イオンモビリティーによる3次元目の分離が加わり、最新のLC/MS(/MS)に対応します。

Waters Xevo TQ-XS


 イオン源の切り替えによって、DESIとESIを使い分ける事が可能です。主にSRMを用い、生体試料など複雑なマトリックスを含む微量成分の定量分析に対応します。

液体クロマトグラフィー質量分析について

質量分析受託事業

イメージング質量分析や液体クロマトグラフィー質量分析に関する独自の高い技術力を駆使した受託事業を展開しております。

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