ソルナックチューブ

ソルナックチューブは以下の課題を解決します。


1. リン酸緩衝液を移動相に使用したLC/MS測定

リン酸塩緩衝液は、UVなどの検出器を使ったLCで古くからよく使われる移動相です。
その理由には、UV光の吸収がないのでバックグランドが低いことと、広い波長範囲で緩衝能を有することが挙げられます。
しかし、リン酸塩は不揮発性なので、MSのESIやAPCIのイオン源で析出してキャピラリーなどが目詰まりを起こしたり、イオン源にコンタミして長期間バックグランドが上昇したりする課題があります。さらに、リン酸塩はイオン化しやすいため、分析対象化合物のイオン化を抑制してしまうという大きな課題があります。
ソルナックチューブはリン酸塩を吸着するので、これらの課題を解決してリン酸塩緩衝液を使ったLC/MS測定を可能とします。


2. トリフルオロ酢酸を移動相に使用したLC/MS測定

TFA(trifluoroacetic acid)は、ペプチドとか低分子では塩基性化合物をLCで分析する時の移動相によく使われます。
揮発性であることからLC/MSにも使えますが、非常に酸性度が高く、分析対象物のイオン化抑制の原因になります。
ソルナックチューブでTFAを除くことで、TFAによるLC/MS測定を可能とします。


3. 溶液中にNa+やK+が含まれる際のESIイオン化

ESIイオン化の際に、溶媒中に微量に存在するNa+やK+が分析対象物に付加すると、マススペクトルが複雑になってしまいます。
そのため、Na+やK+付加イオンのない、H+付加イオンのみの単純で解析しやすいマススペクトルの取得が求められます。
ソルナックチューブではNa+やK+イオンを吸着することにより、これを実現します。
また、Na+やK+が付加して生成したイオンは構造的に安定で、MS/MSのCIDで開裂し難いため、MS/MS測定が困難ですが、ソルナックチューブを使用することにより、H+付加イオンに集約させることができMS/MS測定も可能となります。
しかし、元々の目的化合物の性質として、H+よりNa+やK+が付加しやすい場合、ソルナックチューブの効果は発揮されませんので事前にご相談ください。


イメージ図


実際の写真

◎ 流量 0.2~1.0 mL/min 対応
◎ ディスポタイプ
◎ 簡単操作(UV検出器とMSの間に繋ぐだけ)
【特許出願済】


ソルナックチューブは3タイプ

CFAN(アニオン交換+カチオン交換)リン酸塩緩衝液のオンラインLC/MS測定
OOAN(カチオン交換)Na、Kなどの付加イオン削減
CFOO(アニオン交換)リン酸、リン酸アンモニウム溶離液のオンラインLC/MS測定 / トリフルオロ酢酸によるイオン化抑制の改善

使用可能溶離液(※1)アセトニトリル、メタノール、水
使用可能pH2 ~ 12
測定不可化合物(※2)CFAN・・・リン酸基、スルホン酸基及び四級アンモニウム基などを持つ強イオン性化合物 / OOAN・・・四級アンモニウム基などを持つ強塩基性化合物 / CFOO・・・リン酸基、スルホン酸基などを持つ強酸性化合物


CFAN:リン酸塩緩衝液でのLC/MS測定例

リン酸塩緩衝液でも、時間軸に沿った形でLC/MSの測定ができます。


OOAN:Na付加イオンの除去例

Na付加イオンが小さくなります。


CFOO:トリフルオロ酢酸溶離液でのLC/MS負イオン測定例

1. バッググラウンドのトリフルオロ酢酸強度が約1/100になります。
2. TFA溶離液でも分析種の負イオンを検出できます。

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ソルナックチューブ

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